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  11月10日 GRAPEVINE@赤坂BLITZ
   アルバム『TWANGS』を携えてのツアー、その終盤戦。昨日に続いて、ライブ前に食事を済ませたのだが、今日も眠ってしまうようなことはなかった。が、昨日とはライブの印象は少し違う。くるりとGRAPEVINEの音楽性を思えば、ライブの印象が違うのも当たり前のことなのだけれど、それにしてもこの印象の違いはそれぞれのバンドの最近の足取りの違いに負うところが大きいように思える。GRAPEVINEの足取りということで言えば、「ゆっくりやっていくんで、ゆっくり付いてきてください」という今日の最初のMCはじつに象徴的で、言い方を換えれば構えが大きいからゆっくりとしか動きようがないのだ。だから、構えの大きな音楽を志向する才能と感性を持ち合わせていながら、その指向をまっとうすることができずに目先のウケに走ってしまうバンドは数知れないが、GRAPEVINEはよほど呑気なのか、あるいは我慢強いのか(おそらくはその両方だろうが)、”大きな音楽”を確実に自分たちのものにしつつある。一見アンチ・クライマックス的に思えるその構成も、要は個々の楽曲がわかりやすいメリハリを意識して作られたものではないからだろう。彼らがいよいよ大きな収穫に向かって進んでいることはないと思うけれど、でもその予想される収穫の素晴らしさから逆算すれば、演奏面でいっそうの精度の向上が求められることもまた否定できないだろう。
クョスコニョ    [1] 
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