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  9月23日 ZAZEN BOYS vs エレファントカシマシ@JCBホール
   東京のコンサート・プロモーター、ディスクガレージの30周年記念イベントの一環で実現した顔合わせである。ともに大好きなバンドだったから、僕もこの組み合わせを大いに喜んだのだけれど、いざ当日になってみると、それぞれにコアなファンを持つ、アクの強いバンドだし、大好きと言いながら僕自身が両バンドのライブにしばらく行っていなかったこともあって、どんな人たちが客席を埋めるのだろう?とちょっと不思議な感じがしたのも事実である。
 というわけで、注目のステージ。まず「ディスクガレージおめでとう」の言い方からして、それぞれの持ち味が出ておかしかった。折り目正しい感じで「おめでとうございます」と冒頭に述べながら、果たして本当に祝意があるのかどうかはかりがたい感じなのが向井秀徳なら、「おめでとう」のつもりなのかどうかもよくわからないけれど本人が一生懸命なのはわかるというのが宮本浩次である。
 演奏も好対照だった。鋭利に研ぎすました切っ先をこちらに突きつけながら、ニヤリと笑う感じでタイトなグルーヴを差し出すのがZAZENN BOYSなら、野太い丸太ん棒を振り回すような音圧で圧倒しながら、その向こうからにじみ出て来る熱情でこちらをホロリとさせるのがエレファントカシマシだ。

 個人的には、不思議な酩酊感を誘うZAZEN BOYSの演奏を3階から見ているとアリーナ席にダイブしたくなる衝動にかられてなんとも危なっかしかったし、オリジナル・メンバーにキーボードとギターのサポートを加えた重厚なサウンドを文字通り弾き返すような宮本のボーカルの強さにあらためて恐れ入った。
 客入れ時間や転換中に80年代ヒットを流していたのは30周年イベントという主旨を踏まえてのものだろうが、その歴史を経てこんなに凄いバンドが日本にも現存しているんだなあという感慨にもとらわれた、印象深い夜だった。


ZAZEN BOYS
1.Matsuri Session
2.Cold Beat
3.Riff Man
4.Honnoji
5.Weekend
6.Himitsu Girl's Top Secret
7.Daruma
8.The Cith Dreaming
9.Asobi


エレファントカシマシ
1.俺の道
2.おかみさん
3.ゴッドファーザー
4.悲しみの果て
5.風に吹かれて
6.ジョニーの彷徨
7.リッスントウザミュージック
8.珍奇男
9.何度でも立ち上がれ
10.コールアンドレスポンス
11.FLYER
12.ハナウタ〜遠い昔からの物語〜
13.ファイティングマン
クョスコニョ    [1] 
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