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  9月5日 VAMPS@日本武道館
   5月に始まったツアーのファイナル・ステージ。「5月に始まったツアー」と簡単に言ってしまうのは、じつは不正確で、最初のクールはライブハウス規模で昨年と同様、滞在型でまわり、その後、アメリカ・ツアー、台湾でのスペシャル・ライブを挟んで、アリーナ・ツアーをまわってこの日にたどり着いた。とは言っても、武道館がこの日は4日目ということで、敢えて言えば、アリーナ・ツアーに滞在型とを併せた形になっているわけで、その意味でも今年の彼らのツアーのファイナルということになる。
 で、気になるステージの内容だが、結論から言えば、すごくいいライブだった。アメリカ・ツアーに出かける前の時点でインタビューしたとき、HYDEは「VAMPSというバンドのライブの良さをしっかりアピールできるセットにしたい」と、武道館に向けての抱負を語っていたが、そういう予告はえてして演出を排した良くも悪くもシンプルなステージに着地するもの。でも、この日のステージは、非常に明度の高いスクリーンを自在に使いつつ、レーザーや照明も非常に見事な効果を上げる演出が存分にほどこされていながら、やはり印象に残るのはバンド自体の確固たる存在感だった。
 VAMPSというバンドは、コアな音楽性やアグレッシブなステージングとポップなライブ体験という、ある意味では相反する要素の両立を目指すことの過酷さを宿命的に背負っているわけだが、この日のステージはその難題をかなりのレベルでクリアしたと思われる。ディープなファンにしてみれば、ざっくばらんな感じのMCがほとんどなくて、そこにもの足りなさを感じたかもしれないが、そうした部分もシェイプアップするに至ったことがツアーのひとつの結論だったのだろうと思う。つまり、バンドの音で圧倒することにステージの流れが収斂して行ったいったということである。
 その一方で、アンコールのMCの際に、とてもていねいにオーディエンスに対して、またスタッフやバンドのメンバーに「ありがとうございました」と述べたHYDEの態度に、その真情を感じ取ったファンも少なくなかったと思う。彼は、本当にいいツアーがやれたと感じたのだろうし、それはオーディエンスやメンバー、スタッフのおかげだと心から思ったのだろう。その一瞬のていねいさと、ステージ全体の高揚としたエネルギーとのコントラストがまた、彼らにとっての今回のツアーの収穫の大きさを物語っているようにも思う。
 願わくば、この熱が冷めないうちに、新作の制作に入ってほしいものである。


1.LOVE ADDICT
2.IT'S SAD
3.REDRUM
4.COSMOS
5.SECRET IN MY HEART
6.VAMPIRE DEPRESSION
7.EVANESCENT
8.COUNTDOWN
9.DOLLY
10.SWEET DREAMS
11.Life On Mars?
12.HUNTING
13.HIDEAWAY
14.TROUBLE
15.DEEP RED
16.SEX BLOOD ROCK'N'ROLL
[ENCORE]
1.I GOTTA KICK START NOW
2.TIME GOES NOW
3.MIDNIGHT CELEBRATION
クョスコニョ    [1] 
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