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”TOUR 2009 宇宙一周旅行”その最終公演地でのステージだ。
この会場は、吉井自身がこの日のMCで語っていた通り、元々プールだったわけで、やはり音響的にもったりとした音を聴くことが多かったし、それはやむを得ないと我慢しても、たいていの場合この会場の大きさに合わせてただ設備を増強しただけのようなライブに遭遇することが多かったから、久しく出かけることがなかったのだけれど、さすがに吉井和哉なら凄いことをやってくれるんじゃないかと思って来てみたら、期待以上に素晴らしいステージだった。
吉井は、会場の規模が大きくなればなるほど大きくなるようにさえ感じられる。少なくとも彼のロックには、この会場はまだ”手頃”というくらいの表現が適当だろう。彼のバンドに初めて迎えられた吉田佳史(トライセラトップス)のドライブ感溢れるパフォーマンスも大きな収穫で、大柄な演奏が重々しくならなかったことの手柄は彼に負うところが大きいと言っていいと思う。
また、その演奏のドライブ感も含め、決して音楽が眉間にしわを寄せた感じにならないところも素敵で、吉井自身がまとっているチャーミングな魅力がライブ全体のカラーにもなっていて、だからライブの印象はやはりエンターティメント・ショーのそれなのだ。実際、オーディエンスを楽しませることについて、周到に準備され、またお金がかけられていることはステージの真上に設置された特大のビジョンに映し出される映像の鮮明さや効果的なカット割を見れば明らかだ。PAも最初の2曲ほどはちょっとこもった感じだったが、すぐに会場のスケールに見合った広がりとバランスを持った音に整えられていった。
大きな器をからはみ出していきそうなほど充実したパフォーマンスと、大きな器を感じさせない行き届いたスタッフ・ワークがかみ合って、見事なロック・ライブを満喫することになった。
1.ノーパン
2.フロリダ
3.Biri
4.HOLD ME TIGHT
5.ウォーキングマン
6.ヘヴンリー
7.20 GO
8.魔法使いジェニー
9.MUDDY WATER
10.ROCK STAR
11.SNOW
12.シュレッダー
13.ONE DAY
14.恋の花
15.TALI
16.ルビー
17.トブヨウニ
18.ビルマニア
[ENCORE]
1.PHOENIX
2.I WANT YOU I NEED YOU
3.WEEKENDER
4.Shine and Eternity
5.またチャンダラ
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