総計: 4272734  今日: 3318  昨日: 3530       Home Search SiteMap
K's Glasses
profile
自己紹介
Diary 
Live Report
Recommend CD
  7月3日 VAMPS@ZeppTOKYO
   秋まで続くツアーの、ライブハウス・シリーズの最終日。今回も、いわゆる滞在型スタイルで、各地とも1週間くらいずつの連続公演である。報道などを見ると、二人はステージのない日には熱心にプロモーション活動を行っていた様子で、それはHYDEがインタビューで繰り返し語っているように、彼らはただガシガシとハードな音楽をやるバンドとしてコアな人気を集めたいわけではないからだろう。だからこそ、個人的にはチッタでの男子限定ライブの評判が全国のロック野郎どもにどの程度広がっているのか気になっていて、その意味でもツアー前半戦の締めくくりのこの日は、オーディエンスの反応も大いに注目していた。
 お台場に着くのがギリギリになってしまったので、あまり付近をウロウロできなかったのだけれど、これまでのVAMPSライブの現場に比べると、VAMPSギャルたちがあまり目立たないように思われた。グズついた天候のせいだろうか? それこそ、ちょうど1年前の、仙台でのVAMPSライブの記念すべき第一日は仙台駅前を闊歩するVAMPSギャルたちがじつに印象的だった。それが、この1年の間にファンのなかでもVAMPSのライブのイベント性が一段落したんだろうか? いずれにしても、VAMPSもファンも1年という時間を過ごしたことは間違いなくて、その間にVAMPSはアルバムを発表し、そのことが何よりも今回のツアーを特徴づけるポイントであろうと思われた。
 フタを開けてみると、演奏された曲目自体はチッタのステージとかなり重なっている。ただ、チッタがアルバム・リリース前だったのに対して、この日はもうアルバムがリリースされているから、アルバムからの曲が前半に並び、やはりこのツアーは『VAMPS』のツアーなんだというセット・リストになっていた。
 逆に変わっていないことのひとつが、中盤の聴かせどころに「SWEET DREAMS」が配されていることで、インタビューでHYDEが「今回のツアーの思い出としてSWEET DREAMSが記憶されるようなことになればいい」という主旨を語っていたけれども、この日はイントロを音源よりもさらに長くして、いっそうドラマ性をかき立てるように配慮されていた。もっとも、個人的な好みで言えば、もっとベタにドラマチックにしても良かったんじゃないかなあと思ったけれど。この曲と、続く「Life On Mars?」が終わったところで、HYDEが「休憩時間は終わり」という言い方でこのパートが特別だったことを伝えていたくらいだから、それならもっと思い切りロマンチックしてもいいんじゃない?てな感じである。
 それはともかく、全体としてはやはりアルバムの基本トーンになっていた”ドライブする”ということがテーマになっていた印象で、例えば前回の力づくでオーディエンスを持っていく感じに比べると、そのエネルギーの燃焼のさせ方はずいぶんと効率が良くなって、だからどんどんオーディエンスは遠いところを運ばれていくことになったと思う。
 ただ、この日も最後にはこらえきれないようにモッシュするオーディエンスがいたりして、音楽的にも会場の雰囲気の面でもよりハードコアなものを求めるファンも増えてくるはずで、そのあたりをどんなふうに受け止め、また広げていくのか今後に注目、というところだが、来週からのUSツアーでまたアメリカのハイテンションなオーディエンスに感化されると、その後の日本でのアリーナ・ツアーはまたニュアンスの違うステージになるのかもしれない。そうやって、ライブを重なるほどにどんどん変化を遂げていくところがいかにもバンドっぽいのだけれど。

1.SEX BLOOD ROCKN'ROLL
2.IT'S SAD
3.REDRUM
4.DEEP RED
5.COSMOS
6.EVANESCENT
7.SECRET IN MY HEART
8.COUNTDOWN
9.DOLLY
10.SWEET DREAMS
11.Life On Mars?
12.HUNTING
13.HELLO
14.TROUBLE
15.VAMPIRE DEPRESSION
16.HIDEAWAY
[ENCORE]
1.EVERGREEN
2.LOVE ADDICT
3.MIDNIGHT CELEBRATION

クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: 7月9日 くるり@日本武道館
 次のテキスト: 6月22日 くるり@Zepp TOKYO
copyright(c)2008 TATSUYA KANEDA All rights reserved