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  5月25日 いきものがかり@C.C.Lemonホール
   昨年末にリリースしたアルバム『My song Your song』を携えてのツアー、そのファイナルのステージ。今回は、彼らにとって初めてのホール・ツアーで、しかも全38公演とツアー規模も最大だ。この日はファイナルということでいつにも増して張り切り度は高かったと思うけれど、それにしても広い遊び場を与えられた子どものようにステージを走り回る姿がなんとも初々しかった。もっとも、その初々しさは”自分たちなんて、まだまだ駆け出しですから”みたいな意識の別バージョンなんだろうと思われるのは、この日のステージがあくまでも初心者目線で構成されていたことからもうかがえる。最新作はチャート1位を獲得し、昨年末には紅白歌合戦にも出場したわけだから、”オレたちのこと、けっこう知ってるだろうし、知ってる曲ばかりだろうから、楽しくやろうよ”みたいなノリがあっても全く不思議じゃないのに、この日はあくまでもいきものがかりビギナーでも楽しめる、そしてこのライブをきっかけに自分たちへの興味を深めてもらおうという強い意欲を感じさせる内容になっていたのが印象的だった。その姿勢を「謙虚」という表現で片付けてしまうとおそらく真実を見逃してしまうはずで、彼らの意識はこの日のMCでも話していた通り、そっぽを向いている人たちの気持ちを自分たちに向けさせることばかり考えていた路上ライブからキャリアが始まったことに深く根ざしているのだろうし、もっと言えばこうしたステージ構成も彼らがデビュー当初から口にしている大衆的な人気を目指すどん欲さに真っすぐつながっているものだろうと思う。ただ、そうした意識が表現される場合にはしばしばあざとさやがめつさが受け取り手の鼻をつくことになるのだけれど、この日のライブにはそうした要素がまったく感じられなかった。そうしたひたむきなどん欲さをチャーミングに見せてしまうところが、このグループの最大の個性であるわけだが、この日のステージではその個性が長いツアーを通してたくましさも手に入れたことをしっかり感じさせた。音楽的には、ドラムには100Sの玉田豊夢を起用したことで8ビートがグッと骨太になり、持ち前のロマンティックなメロディとのコントラストが際立って、より広がりを感じさせる演奏になったことが大きいだろう。

1.気まぐれロマンティック
2.ホットミルク
3.スパイス・マジック
4.message
5.Happy Smile Again
6.ふたり
7.プラネタリウム
8.くちづけ
9.幻
10.メドレー(Good Morning〜流星ミラクル〜夏・コイ〜茜色の約束)
11.うるわしきひと
12.青春ライン
13.プギウギ
14.ブルーバード
15.KIRA☆KIRA☆TRAIN
16.心の花を咲かせよう
[ENCORE-1]
1.僕はここにいる
2.かげぼうし
3.帰りたくなったよ
4.SAKURA
[ENCORE-2]
1.コイスルオトメ

クョスコニョ    [1] 
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