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  5月11日 VAMPS@クラブチッタ川崎
   ツアー3日目。今日は男性限定ライブである。取材前に別件の打ち合わせがあったから開演90分前に川崎に着いたのだけれど、その時間に駅前でVAMPSのTシャツを着て、首にはVAMPSタオルという男性に遭遇。会場に近づくと、そのテの連中がかなりウロウロしている。やはり、オーディエンスのほうも気持ちはかなり前のめりになっているようだ。
 打ち合わせを済ませて会場に着いたのが開演30分前。いつものVAMPSライブならこの時間はグッズ売り場前がすごいことになっているが、この日はそれほどでもない。で、トイレに行って、笑った。外人のヌードグラビアの切り抜きがそこら中に貼られているのだ。B級洋画の学園モノに出てくる学校の男子トイレのイメージである。客席に行くと、ホールの壁にも貼ってある。ただ、前回のグラフィティ・アートのような大々的なものじゃなくてちょっとショボい感じなのが逆にリアル。いかにも悪ガキがイタズラで貼った風なのだ。
 さらに悪ガキのイタズラ風演出が続き、1曲目ではエロい衣装のオネエチャン二人がセクシーなダンスでオーディエンスを煽り、いよいよ男子校の学祭的盛り上がりは高まっていった。もっとも、オーディエンスの野郎どもの盛り上がりはおそらくはhydeの想定を超えていたようすで、3曲演奏した後の最初のMCの時点ですでにhydeはちょっとグッときていた。「オマエら、いままでどこにおったんや! オレは、この感じを待ってた気がする」というのは本当に正直な言葉だったろう。ただ、オーディエンスのほうもじつはこの機会を待っていたのかもしれず、というのも演奏が高まるなかでこらえきれないように何人かがモッシュを始めたからだ。おそらくは、女性ファンが埋め尽くしたこれまでの客席では我慢していたのだろう。そして、そうしたオーディエンスのリアクションにバンドはさらに煽られ、演奏はいよいよガシガシと前のめりになっていく。
 その盛り上がりが最高潮に達した本編最後のパートでは、バンドとオーディエンスが音楽を通して完全に熱き抱擁を交わした。バンドは先のツアーでも男子ファンの支持があることを認識はしていたけれど、この日初めてその熱さを実感しただろうし、オーディエンスのほうもVAMPSというバンドのかっこよさをこの日初めて体感したのだと思う。VAMPSと野郎どもが初めて出会った日、としてこの日はVAMPSの歴史の刻まれることになるだろう。そして、VAMPSライブの沸点はこの日で確実に高まったと思われる。これまで程度の盛り上がりでは、バンドのメンバーはおそらくは納得しないだろう。
 さて、いつものように女性ファンが大半を占める会場で、この日のような盛り上がりがうまれるのかどうか? それはこのツアーの注目点になるだろうし、もちろんその興味の行方はこの後の各会場に集まるオーディエンスの反応に委ねられている。

クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: 5月25日 いきものがかり@C.C.Lemonホール
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