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  2月21日 the pillows@恵比寿ガーデンホール
   20年目記念"LATE BLOOMER SERIES 02"のスペシャル・ライブ。山中さわお
自身が「ロック・ファンはあまり来ない場所だよね。オレは2回目なんだ」と語った恵比寿ガーデンホールの中に入ると、普段からなんとなく格調が高い感じのホールをさらにゴージャスに見せるセンター・ステージのセットが組まれていた。もうこれだけでスペシャル感十分。オーディエンスは、演奏を固唾を飲んで待つというよりは、単純に緊張していたと思う。
 メンバーが登場し、山中さわおが「今日はこんな感じ」と、まずあいさつする。「今夜はお互いにギクシャクすると思うけど」と笑いを誘って、客席を幾分リラックスさせたところで、いよいよ演奏が始まった。
 当然のことながら、セット・リストはマニアックだ。というか、アコースティック・アレンジで聴かせることを前提に選ばれたのであろうその曲たちは、いずれもこれまでpillowsという宇宙の片隅で慎ましやかにその個性を主張していた曲たちだが、アコースティックなアレンジで演奏されることによって改めて確認されたのはその個性はやはりそれぞれに味があり、そのニュアンスに富んだ世界はじつにpillows的であるということだった。つまり、そうしたマニアックなセット・リストやシックなアンサンブルまで含めたこの日のライブの全体がpillows音楽の懐の深さを伝えるものだったということだろう。また、2曲演奏されたカバー曲の選んだポイントが「歌詞の部分で、オレが影響を受けたアーティスト」(山中)だったのも、当然アコースティック編成ので演奏を意識したものであるはずだ。そうした十分に練られた意図が、ゆっくりとこちら側の意識の底にしみ込んでいく。そういうタイプのライブだった。
 ダブル・アンコールは、山中さわおが弾き語りで新曲を歌った。おそらく、20年目の1年をリードするナンバーになると思われるその1曲が、この日のライブを次なる展開につなげていった。

1.Subhuman
2.She is perfect
3.Texan Daily Life
4.プラスチックフラワー
5.MONSTER C.C
6.Across the metropolis
7.チェルシーホテル
8.傷跡の囁き 誰もいないパラダイス
9.レッサーハムスターの憂鬱
10.New Year's Eve
11.犬ぞり
12.コヨーテ、海へ
13.Our love and peace
14.さよならユニバース
15.キミと僕とお月様
16.ONE LIFE
[ENCORE-1]
1.WANT TO SLEEP FOR
[ENCORE-2]
1.雨上がりに見た幻


クョスコニョ    [1] 
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