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  6月18日 くるり@日本武道館
   本編一番最後の曲「ロックンロール」のアタマの音がドーンと鳴った瞬間に会場の照明が全開になった。本当に世界が開けたような気がした。照明オペレーターの人はさぞかし気持ちよかっただろうなあ。なにせ、自分が押したスイッチが世界を開いたわけだから。
 くるりはツアーの一番最後ではないところに初めて武道館公演を持ってきた。多分、"僕たちは武道館なんて、そんなに意識してないよ。他のライブハウスと変わらないよ"という気負いがあったと思う。「黒い扉」から始まるセットリストもそうした意識の表明だろう。でも、岸田繁の最初のMCは「昨日まで全然緊張してなかったんですけど、今日はもう小便チビりまくりですわ。ハハハ」なんとも正直なヤツ。そして、アンコールでのMCは「なんとも感慨深いものがあります。ライブでこんなに感慨深いのは6.7年目に初めて大阪のクラブ・クアトロに出たとき以来です」表面的には斜に構えるところはあっても、じつは至極純真にロックの本質に向き合ってきたこの人たちにしてみれば、他でもない武道館で文字通りぎっしり埋まったオーディエンスを前にこんなに素晴らしい演奏を披露できたことに感動しないわけがない。
 実際、この日の演奏は先のZeppからさらに広がりを得て、音楽が連れて来るイメージもさらに豊かになっていた。特に、今回リズム・セクションがいっそう繊細かつ骨太になることによって彼らの音楽の重要な個性のひとつであるフォークロア的な要素のロック性が高まったことがとりわけ鮮明に感じられ、そうした変化が「HERE WE GO」から「ロックンロール」へと続いたステージの最後の流れをより印象的なものにすることになったと思う。つまり、フォークロア的なうねりとロック・グルーヴがストレートにつながったことで、最後の「ロックロール」という曲が持っているイノセントな推進力が加速されたように感じられたということである。
 身を翻すことを目指したかのようなバンド名とは裏腹に、じつに颯爽とくるりは進む。
クョスコニョ    [1] 
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