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仙台駅の改札を出て、ZEPPに向かうコンコースの途中。ロッカーに荷物を押し込んでいるグループのほとんどがVAMPSと大きく書かれた金色のバッグを提げているものだから、やたらと目立つ。知らない人はきっと不審に思うだろう。
記念すべき、VAMPSとして初めてのライブ。ファンだって気合いが入っているから、地元・仙台のみならず各地からおそらく集まってきているのだろう。ZEPP前の物販場には開演3時間前の時点ですでに数百人が列を成し、例の金色のバッグをはじめVAMPSグッズの数々をいそいそと買い求め、そして開演までの時間をつぶすために街のあちこちへ散っていったわけだ。
ちなみに、開演時間は19時6分。きっかりその時間にステージは始まったのだが、もちろんそこには理由がある。ここでは明かせないけれど。
さて、注目のステージ。ヘヴィなオープニングだ。おそらくは大方の予想を裏切る1曲目、そしてそこからつながっていくタフな展開は、VAMPSというバンドのオルタナティブな指向を改めて宣言するものだろう。楽しませるだけじゃない。しっかりと自分たちの立ち位置をアピールするには最初が肝心とでも言わんばかりにグイグイと押していく。同時に、最初からフルスロットルで吹かしていく展開は、バンド自体の“からだを温める”目的もあっただろう。序盤は、そのバンドの勢いにPAが追いついていない印象もあったが、中盤のロマンティックな展開を経て、後半はかなりピントが合った感じ。なかで、歌うほどに声が出るようになっていくhydeはさすがのボーカリストだった。
このツアーは、全国6カ所のZEPPにそれぞれ約1週間ずつ滞在してまわるという破格のスケジュールが組まれていて、こうしたパターンは今後増えていくと思う。その先鞭を付ける意味でも、このVAMPSのツアーはぜひ成果を上げてほしいと期待していたのだが、まずは上々の滑り出し。このスケジュールの利点を活かして、存分のバンドの音を深めていってほしいものである。
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