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”devil pop showcase tour 008”ツアーのファイナルである。今日、会場に行って、ステージの後方に掲げられたツアー・タイトルの看板を見るまで思い至らなかったのだけれど、今回のツアーは「ショーケース」なのだ。そして、この日のステージを見終わった後で、その言葉がツアー・タイトルに謳われていることをじつに納得してしまったのだった。
「devil pop」という言葉についてはツアー前にインタビューした際、YOHが「デビュー前から自分たちの音楽のことをこういうふうに言ってたんだけど、デビューしたての頃はまだ先輩に”何、言ってんだ”とか言われそうだったけど、もう大丈夫かなと思って」という発言を聞いていたので了解していたのだけれど、「devil popのショーケース」と題されたこの日のツアーは、まさに現在のorange rangeの音楽、そしてデビュー当初から変わらぬそのコアな部分を見せつける場であり、そのdevil popの現在はじつにかっこよかったからである。
先のインタビューの現場で、YOHは”devil pop”を「毒のあるポップ」と解説してくれたけれど、この日のステージを観た後では、「毒があるのにポップ」と解したい。確かに突き刺さるところがあるのだけれど、それでもやっぱり楽しいのだ。その突き刺さる部分の鋭角性を高めたという意味で、今回のサポート・ドラマー佐野康夫の手柄も見逃せないと思うが、それにしてもバンドとしての彼らのポテンシャルの高さはやはり紛れもないと実感させられた。そのうえで、他でもないYOHがアンコールのMCで「メジャー・デビュー5年目ですけど、新しい5年に向けてがんばっていきます」と語ったのはじつに象徴的。彼らはしっかりと自分たちの個性=devil popを見せつける表現力を身につけ、次のステップへと進んでいくことを颯爽と表明したステージだった。
1.イケナイ太陽
2.イカSUMMER
3.ロコローション
4.UN ROCK STAR
5.ミッション in ポッシブル
6.Beat Ball
7.GOD 69
8.サムライマニア
9.sunrise
10.STEP BY STEP
11.花
12.DANCE2
13.Great Escape
14.FAT
15.U topia
16.シアワセネイロ
17.チャンピオーネ
18.上海ハニー
19.似心電信
[ENCORE]
1.君station
2.02
3.お願い!セニョリータ
4.TWISTER
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