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さかさまワールド・ツアー、ワンマンの初日である。「ワンマンの」と注釈が入るのは、今回のツアーは対バン・ツアーとワンマン・ツアーが交錯しながら進むスケジュールになっていて、対バン・ツアーのほうはすでにスタートしているからだ。
今回はSEなしの暗転のなかメンバーがひとりずつ静かに登場し、そうきたか、という感じの曲から始まる。アルバム・リリース時のインタビューで松本さんは「このアルバムを作り終えて、これから行くべき方向が全部見えたことで、自分たちが今やってることのひとつひとつの意味が明確な気がしてるんです。だから、頭じゃなくて気持ちと体でやろうかなって。動物みたいに音楽がやれたらいいなと思っています」とこのツアーの抱負を語っていたのだが、動物みたいかどうかはともかく、とにかくまっすぐで無邪気なライブになった。個人的にはもうちょっとメリハリがあってもいいかなという気はしたけれど、松本さんがこの日のアンコールのMCで語っていた通り、このツアーは彼らの音楽のいちばん最初の地点に戻る旅であって、この日はそのスタートだから、まだこれからずいぶんと変化していくだろうと思われる。とりあえず、終演後の楽屋のメンバーの表情はじつに晴れ晴れとしていたから、手応えは上々ということなんだろう。
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