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秋のアコギツアー初日。アコギツアーには今回初参加となった西村の緊張がこちらにまで伝わってくる。甲斐は、そのことをMCのネタにすることで逆に緊張をほぐそうとする。それでも、アコギを使った最初の何曲かでは、やはり西村の緊張は解けなかった。で、ギターをエレキに持ち代えると、一気に伸びやかになる。面白いものだ。
セットリストは、春のツアーの余韻を感じさせつつ、たとえば押尾コータローもかつてコピーしたという懐かしい曲も交え、なかなかに味わいのある並び。「アコギのツアーはベタがいいから」という甲斐の言葉はなるほどという感じで、冗談のように口にしたその言葉はけっこう今回の本質を衝いているいるかもしれない。
3人としては1日目をなんとかやり終えてホッとひと安心かと思いきや、2本目にはパーカッションが入るので、東京に帰る新幹線のなかでそれに向けてのミーティングが持たれていた。毎度のことながら、スリリングな展開が続くアコギ・ツアーである。
おまけに、今回はレコーディングの準備と並行して進むことになるようだ。というのも、『10 STORIES』の2作目のレコーディングにこのツアーの後、入るらしい。12月には甲斐バンドの作品が紙ジャケで再発されることも発表されて、年末に向けて何かと周囲が慌ただしくなる模様。でも、その慌ただしさがライブにもいいテンションをもたらしたりするんだよね。
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