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デビュー10周年記念ライブである。おかげで、ライブで聴くのは本当に久しぶり、という曲をたくさん演奏してくれた。で、印象的だったのは、ミニアルバム『覚醒』の曲たちの完成度の高さだ。以前、何かのライブで「光について」を聴いたとき、発表当時にはあんなにいい曲だと思ったけれど、最近の曲と並んで演奏されるとちょっと詰めが甘く感じたものだが、この日のように最新曲の「超える」と並べて聴いても、やはり「覚醒」や「手のひらの上」などの完成度の高さには驚かされる。
で、思うのは、新曲をまずライブで何度か披露して、その結果の積み重ねを反映させてレコーディングするべき、ということ。田中さんが「ベスト盤も出さないで、10周年ライブ」なんてことをMCで言ってたけれど、ベスト盤なんでもちろんまだいいから、ライブで熟成させた曲を集めた新作を早く聴きたいものである。
ちなみに、打ち上げで、デビュー以来ずっと彼らとともにキャリアを重ねてきたマネージャー氏が「人間で言えば、10歳というのはようやく自我が生まれてきて、これから青春を向かっていくという年齢ですが、GRAPEVINEもこれからロックの青春に向かって突っ走っていきたいと思います」とあいさつ。確かに、10周年なんてまだまだ小僧です。”早熟”な彼らの「青春」をしっかり見守らねばなるまい。
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9月19日 GRAPEVINE@C.C.Lemonホール
