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初ツアーのファイナルである。「ここにいる人、みんなジンを見に来たんだよね? マジィ?」という、ひぃたんのMCはなるほど、実感だろう。だから、演奏は最初から思い切り飛ばしていった。ペース配分も駆け引きもない感じだ。随所に織り込まれるセッション風の演奏が印象的なのだが、平均年齢20歳という若さにふさわしいエネルギーのほとばしりとその若さに似合わないテクニカルな演奏ぶりを両輪にしてライブがどんどんドライブしていく。確かな質量のあるドラムのキックやベースの饒舌なフレーズもしっかり立って聴こえるPAの良さも手伝って、メンバーそれぞれが思い切り弾けながら、それがバンドとして収斂していく様がリアルに感じられた。同時に、高揚が高揚を呼んでいくなかで、そのコール&レスポンスをひとつの音楽に仕立て上げていく彼らの作法の一端がかいま見ることができたのも、ライブの醍醐味だろう。
もちろん、全体の構成を考えればもっと演奏に陰影があるほうがいいだろうし、MCの間合いなどもまだまだ改善の余地があると思う。それでも、そうしたポイントにも走りながら向き合っていくのが彼らなんだろうし、そうすることで彼らのライブの流儀が確立されていくのだろうと思う。
op.レミングス
1.四季彩々
2.創の手
3.エトビラ
4.スケール
5.トーン・ジギ
6.メイ
7.√135
8.雷音
9.Vuena Vista
10.お天気雨
11.マラカイト
[ENCORE]
1.解読不能
2.虹周走
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