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フジファブリック主催のイベント”倶楽部AKANEIRO"のステージ。名古屋、大阪、福岡をまわってきた、一応”ツアー・ファイナル”である。この日、昼間の東京は、すっかり春かと思わせる陽気ながら吹き抜ける風はかなり強かったけれど、夜になるとやはりまだ冬である。だから、最初に出てきたハナレグミの風通しのいいサウンドと伸びやかな歌声がいっそうに印象的に感じられた。そして、その後でPeridotsを聴くと、それぞれに十分個性的な歌声なのだが、その個性の違いとりわけ際立って感じられる。ハナレグミの歌は芝生の上に寝転がって風に吹かれているような感じだが、Peridotsの音楽のイメージは同じ野外でも東欧の街の石を敷き詰めた広場のようだ。そして、神社の境内で花火でもやっているような感じがするのがフジファブリック音楽だ。フジファブリックは1月に久しぶりのシングルをリリースするまでずっとCDのニュー・リリースがなかったが、その分新曲がたまっているようで、この日もそのニュー・シングル曲に加えて新曲を2曲披露した。その２曲を聴くと、持ち前のエキセントリックな個性と磨き上げられてきたロック性が十分に混ぜ合わされて、持ち味としてすっかり体にしみ込んで来ているように感じられる。なんだか、”普通にかっこよくていい歌”を届けてくれそうな予感がする。
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3月1日 ハナレグミ／Peridots／フジファブリック＠ZeppTOKYO
