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  1月28日 GOING UNDER GROUND @ZEPP TOKYO
   たとえばゴハンを食べるのに、幼い子どもなら箸を使うよりも手づかみで食べたほうが手っ取り早いところが、上手に箸を使えるようになってくるとむしろ箸を使うほうがより自由に食事を楽しめるようになってくるものだ。熱いものも苦にならないし、細かいものなら指先で拾うよりも箸で拾ったほうがラクだったりする。この日のGOINGのステージを見ていると、彼らがまさに箸を使うように音楽を駆使して気持ちを伝えるという目的を見事に果たしていることを実感する。そして、他でもない彼ら自身がいちばん、そんなふうに音楽を鳴らせていることを喜んでいるんだろうなと強く思う。
 もちろん、彼らだって最初からそんなふうに音楽を鳴らせたわけではなく、手づかみでむさぼり食うように演奏していた時期を経て、この日にたどり着いたのだ。多分「思春期のブルース」はできた当時から本当はこの日のような感じで演奏したかったんだろうし、「俺たちの旅」もリリース当時のツアーでの演奏よりもはるかに楽曲の魅力をしっかり表現できていた。彼らは、ゴハンを食べるように音楽に取り組み、ゴハンを食べるのと同じくらいライブを積み重ねてきて、この地点にたどり着いたのだ。
 脱線を繰り返しながらも笑い合えるような結論に落ち着く、気のおけない友だち同士の会話に似て、彼らのステージもまた笑いと涙を行ったり来たりしながら幸せなフィナーレを迎える。”GOING ON PARADE”と題したツアーのファイナルとなったこの日のステージも、起伏に富んだ構成と演奏はじつに堂に入ったもので、怪しげな”ポンチョ伊藤氏”の登場や寸劇っぽい素生とナカザの絡みでさえも音楽のように観ている者の体に馴染んでいって、最後には幸福な気持ちでお腹いっぱいになった。箸は上手く使えなくても、GOINGの音楽はしっかりお腹の底まで届くのだ。

1.サムネイル
2.STAND BY ME
3.ダイアリー
4.足音のブルース
5.センチメント・エキスプレス
6.VISTA
7.パレード
8.ノラ
9.サイドカー
10.ボンベルタ
11.南十字
12.ロールアンドロール
13.グラフティー
14.ショートバケーション
15.思春期のブルース
16.トワイライト
17.いつまでたっても
[ENCORE-1]
1.胸いっぱい
2.俺たちの旅
3.ハートビート
[EOCORE-2]
1.ハミングライフ






クョスコニョ    [1] 
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