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  12月12日 HY@日本武道館
   初めての武道館公演である。夏にメンバーにインタビューしたおり、「武道館をやることになって、バンドやってて初めておじいちゃんに褒められた(笑)」(英之)なんて話もあったりして、これほど武道館に対する憧れとか緊張を率直に語るバンドも最近では珍しいなあ、てな印象だったのだけれど、フタを開けてみると、スタッフも含めて気合い入りまくりな感じだった。だいたいオープニングのCGとファンの寄せ書き入場に関わるモロモロだけでちょっとしたバンドのステージ制作費くらいはかかってるんじゃなかろうか? それはともかく、そのCGでカプセルに詰め込まれたデビュー以来のそれぞれのツアーの思い出をメンバーが抱えて飛び立つという演出は重要で、いつでも彼らのステージではそんなふうにみんなの思いがビジュアル化されてわかりやすく確認される。しかも冒頭でそのことが確認されることによって、この日の武道館公演の意味が「HY」という長い物語のなかでしっかりと位置づけられるのだ。
♪まだ見ぬ未来を知りたい 信じたい♪と歌って始まったステージのキーワードは
「未来」だ。轟音が鳴り響く高揚があり、シリアスな場面展開になればなるほどメンバーもオーディエンスもこらえきれなくなる笑いがあり、想定外のアクシデントやちょっとしたしくじりや練習の成果を凝縮したソロ・プレイがあって、なんやかやの果てに最後にはいちばん最初のところに戻ってくるのはあたかも「人生」のようだけれども、彼らはバンドのいちばん最初の始まりのスタイルで武道館を北谷のストリートに変えてしまった。そして♪未来見えるまで さあ行こう♪と歌う。この日のために用意された新曲のタイトルも「未来」。その言葉が指しているのは、たとえば来春の海外公演などではなくて、もっと遠い先の、「今」というこの時間を保存しておくのにそれこそタイムカプセルが必要なほど長い物語の果てにある時間だ。
クョスコニョ    [1] 
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