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7月に初めての武道館公演を行なった彼らは、この冬もいつものように何もニュー・リリースがないままツアーをスタートさせた。その初日である。
7月の武道館公演のレポートで僕は「始まりとしての武道館」と書いたが、実際に新しい何かが始まるのかどうか。僕の興味はその1点にあった。そして、結論から言えば、彼らはじつに軽やかに、そして確かな足取りで新しい一歩を踏み出した。本当にいいライブだった。
演奏にまったく気負いがなくて、いい具合に力が抜けている。が、サウンド自体はよく引き締まっていて、そのせいかとてもよく歌が耳に届く。それでも、音楽の印象は決してメロウ過ぎず、確かにロックな感触がある。セット・リストのバランスもいいし、MCもさらりと受けていた。「パレード」というタイトルの新曲は、"GOING ON PARADE"というツアー・タイトルの理由にもなったナンバーだそうで、じつに簡単に出来上がったということだが、よくまとまっていてしかもいい曲だ。終演後にその印象をメンバーに話したら、彼らはうれしそうに驚いていた。
「すっごい簡単にできちゃったんですけどねえ」（松本）
曲を作り上げるグリップの強さがアップしている証拠だ。GOING、まさに絶好調という感じである。
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11月24日 GOING UNDER GROUND＠宇都宮HEAVEN'S ROCK
