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OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDは、ブラフマン人気でかなり盛り上がっているのだろうと予想していたのだけれど、それほどでもなかった。僕は、曲を聴くのもライブを見るのもこの日が初めてだったのだが、その音楽に触れてみると、なるほどブラフマンのファンにはちょっともの足りなく感じられるのかもしれないなあと思った。思わず息を凝らしてしまうようなブラフマンのライブとは対照的に、このアコースティック・バンドのステージには風通しの良さがあるし、第一ボーカルが別人だからね。それでも、ジプシー的なエキゾチズムはブラフマンに通じるものだし、何よりエッジが立っている。むしろ、せっかくバイオリンがフロントに立っているのだから、もっと横揺れ系の楽曲があってもいいのに、とさえ思った。言ってみれば、新人バンドなわけで、これからまだまだ深みを増していくのだろうと思う。
で、エレカシである。ひと言で言えば、絶好調という感じだ。デビュー以来、このバンドは良くも悪くも「宮本浩次＆エレファントカシマシ」だったが、ここにきていよいよ「エレファントカシマシ」になってきたと思う。その上で、バンドとしての塊感の圧がやはり並みでない。赤羽の中学の同級生が集まってディープ・パープルのコピーから始めたこのバンドは、いま再びその頃に似た衝動に突き動かされているように見える。10月の野音公演も必見だ。
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8月31日 OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、エレファントカシマシ＠リキッドルーム
