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  8月28日 GRAPEVINE、the pillows@リキッドルーム
   リキッドルームが恵比寿に引っ越して2周年のイベントの一環で実現した組み合わせ。先に登場したバインの田中さんは「今日はピロウズにいさんと対バンということで〜」と話していた通り、ピロウズのほうがずいぶんと先輩なわけだが、感覚的にはそれほどのキャリアの差があることが不思議に感じられる。それは、バインがかなり完成した感じのサウンドでシーンの登場したせいもあるだろうし、ピロウズがキャリアを重ねていくほどにはつらつとした感じになっていっているせいもあるだろう。
 それでも、この日のバインのステージを見ているとバインもまた「若くなっていくモード」に突入していこうとしている感じだった。「若くなっていく」というのは正確ではないが、それにしても昨年のツアーで感じられた変化の予兆みたいなものが、ここではすでに確かな変化として進行中であると感じられたわけだ。おかげで、随分と興味深いステージだったが、単純に1本のライブとして見ると、表現しようとしているものが幾分消化不良のまま終わりを迎えてしまった感は否めなかった。もっとも、その不十分感はそのまま11月のクラブ・サーキットへの期待につながっているわけだが。
 ピロウズのステージは、ロックンロールの常套句を使って説明すれば「いつでもとびきりサイコーさ」てな感じである。この日のセット・リストは直球系のロックンロール曲が中心だったから、ある種の味わいに欠ける部分はあったかもしれないが、それにしても佳曲が揃うそのレパートリーのゆえ、真っすぐに演奏してくれればこちらはいい気分になれる、ということになっている。10月にはMr.Childrenとのジョイント・ツアーが決定し、いよいよここ数年の上昇気流がCDセールス的な意味でのブレイクにつながっていきそうな状況になっているが、その状況への決定打は、タイアップや業界的な仕掛けではなく、やはりピロウズならではの曲の良さであってほしい。この日、次々と演奏された曲を聴きながら、あらためてそんなことを考えた。
クョスコニョ    [1] 
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