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  7月30日 orange range@HIGHER GROUND2006
   沖縄から入ったおかげで、さすがにちょっと湿気が多い気もするけれど、それでも紛れもなく夏である。博多の中心街から海の中道までの一本道をタクシーで1時間弱。前回のrangeイベント取材はずっと電車に乗っていたような感じだったけれど、今回は沖縄から続いてずっとタクシーに乗っているような気がする。
 きっぱりとした夏空は6時を過ぎても明るいままだったが、ちょっと前倒し加減で進行していたステージがorange rangeの出番を迎えるのを先導するように西の空が赤く染まり始め、会場を埋めた人々もみんな立ち上がってメンバーの登場を待った。
 この日は、アンコールまで含め約45分のステージ。まず印象的だったのは、SETSTOCKから1週間余りの時間でずいぶんと新曲が浸透したようすだったこと。広島では“なんか知らない曲だけど、かっこいいなあ”てな感じの対応だったのが、この日にはもうそのグラマラスなグルーヴにしっかり反応して、ほとんどの人たちが体を揺らせていた。そして、MCを挟んでも新曲のロッキンなノリはしっかりとつながっていき、あのお馴染みのパーティー・チューン「ロコローション」でさえもギターのエッジ感が際立つ演奏で会場をグイグイと引っ張っていった。そこからの3曲は現在の彼らのロック性がとてもわかりやすい形で表現されていて、というのはただ騒ぐだけではない芯の通ったクレイジーさとでもいうべきものが引き締まったサウンドのなかでしっかりと弾けてみせるのだ。おかげで、その後に続いた大ヒット・バラードがいっそう繊細に聴こえるという好循環も生まれ、いよいよ絶好調と思わせた。それは言い換えれば、元々持ち合わせていた表現の枠組みを内側からグイグイと押し広げていくような運動が彼らの音楽のなかで起こっている現状を鮮やかに見せつけられた思いだ。その意味でこの日のベスト・テイクは、そうしたコアの拡張運動を象徴するかのような高いテンションで貫かれた「U topia」だったろう。


1.チャンピオーネ
2.お願いセニョリータ
3.UN ROCK STAR
4.ロコローション
5.TWISTER
6.GOD69
7. U topia
8.花
9.キリキリマイ
10.以心電信
[ENCORE]
1.キズナ
クョスコニョ    [1] 
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