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  4月2日 ヒートウェイヴ@SHIBUYA-AX
   ヒートウェイヴのライブを見たのは3年ぶりだ。3年前の春に新宿リキッドルームで見たそのライブで山口洋は20年やってきたバンドにひと区切りつけたわけだが、僕はライブの内容自体には満足しながらも一方で"このままでは終わらないだろうな"と考えていた。その感覚をもう少し正確に言えば、山口洋は生きている限り音楽を続けるだろうし、そうであれば遅かれ早かれ彼はバンドという形を選び取るだろうと思ったということである。そして、やはり彼はバンドを組み、そのバンドに彼はやっぱりヒートウェイヴという名を冠した。

 ライブを見ていちばん印象的だったのは、披露された音楽が全体的に軽やかであったことである。僕は山口と同い年なので実感としてよくわかるのだけれど、何につけ、人間が年を重ねるほどに軽みを増すというのは大変なことなのだ。そして、そういう年の重ね方ができている彼はずい分と幸福だと思う。もちろん、その幸福は彼自身が幸福ではない時間も少なからず過ごしてきた果てに得たものだろうし、だからこそこの日演奏された音楽はただノー天気に幸せなだけではない奥行きを感じさせた。

 ヒートウェイヴの歴史は、山口のドラマー探しの歴史というふうにも言える。個人的には友田真吾のドラムは悪くなかったと思っているのだが、それも長くは続かなかった。しかし、今回得た池畑潤二というドラマーはおそらくベストに近いだろう。スキルの確かさは言うまでもなく、山口よりも年長であること、同じ福岡の出身であることも重要だ。バンドの縦軸が定まった感じである。

 そんなことを思いながら眺めていたら、ステージ半ばにベースの渡辺圭一が1曲歌った。ヒートウェイヴのライブで山口以外の人間がリードボーカルをとったのは初めてではないだろうか? その場面は、ヒートウェイヴが初めてバンドになったことを象徴的に伝えていたのかもしれない。

 注目すべき"ニュー・バンド"の登場を確認できたライブだった。
クョスコニョ    [1] 
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