総計: 4340097  今日: 3097  昨日: 354       Home Search SiteMap
K's Glasses
profile
自己紹介
Diary 
Live Report
Recommend CD
  8月28日 ZAZEN BOYS@日比谷野外音楽堂
   霞ヶ関の改札を出ると、人待ち顔のギャルが何人か立っていた。僕がNUMBER GIRLのライブを観始めた頃にはまだこういう感じの、というのは普通にギャルな女の子はほとんどいなかったように記憶している。増して、おそらくは彼女たちの何人かはカレシと待ち合わせして野音に向かうのだろうから、随分と状況は変わったものだ。あるいは、僕が気がついていないだけで、世の中はかなりアグレッシブな方向に進んでいて、ギャルがカレシとZAZEN BOYSのライブに出かけることが普通になっているんだろうか?
 ライブ自体はまさにアグレッシブとしか言いようのない内容で、しかしそれが彼らZAZEN BOYSにとってまったく特別なことではないことはファンならば百も承知だろう。ただし、野音という場所にあってはやはりそのアグレッシブさに特別な広がりがある。それは、向井秀徳がMCで語ったとおり、日比谷の森の精霊との関わりであるのか。いずれにしても、彼らならではの硬質なビートに土俗的な揺らめきが加わる。その1点では、ソウルフラワーユニオンからくるりへとつながる"もののけ"への視線を感じ取ることもできるだろう。が、ZAZEN BOYSの音楽が向井の壮大な妄想の産物であることを考えれば、これはやはり現代に生きる都市生活者のフォークロアというべきなのだろうと思う。となれば、夏の終わりの季節にすっかり恒例となったこの野音公演は、向井および彼の妄想を共有する者たちの現代的な盆踊り大会と考えてもあながち間違いではないだろう。だから、普通のギャルがカレシを待ち合わせて出かけるのだし、缶ビールに焼そばがぴったりくるわけである。
クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: 8月31日 セカイイチvsGRAPEVINE@リキッドルーム
 次のテキスト: 7月21日 フジファブリック@SHIBUYA-AX
copyright(c)2008 TATSUYA KANEDA All rights reserved