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2月にリリースしたアルバム『h.o.p.s.』を携えてのツアーのファイナルであり、彼らにとって初めての日比谷野音である。ほぼ全編、雨に降られてしまったけれど、それでも十分に素晴らしい、印象的なライブになっただろうと思われる。なかでも、曲の良さはすでに定評のあるところだが、この日あらためて実感したのは演奏力の充実である。それは、単に上手くなったということではなく、楽曲のポイントを押さえた抑揚のある演奏ということ。歌がよく伝わる演奏だったということ。口で言うのは簡単だが、実行することは容易なことではない。今回だけでなく、これまでもずっと歌を伝えるということを意識的にライブを積み重ねてきた確かな成果だ。日比谷野音は、その後飛躍していくバンドがジャンプアップしていく契機となる場所であるわけでだが、雨の演出も加わって、伝説性をまとうに十分の内容だった
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