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ウルフルズのライブを見たのは久しぶりだ。ジョン・B・チョッパーが脱退する前の時期に見て以来だと思う。正直に言って、そのステージをつまらなく感じてなんとなく足が遠のいてしまったのだ。元々エンターティメント性の高いステージを重ねてきたバンドだが、その頃にはパフォーマンスがはっきりマンネリ化していた。多分、トータスが自分たちに飽きていたんだと思う。その後、アルバムは一応聴いていたけれど、ジョン・Bの脱退もあり、混迷してるなあと思っていたのだ。ところが、ジョン・Bが復帰し、４人になって最初にリリースした「ええねん」を聴いて、オッと思った。なんだかすっかり吹っ切れた音楽だったからだ。一度脱退したメンバーをまた迎え入れるというのもかなり凄い話だが、つまりはバンドとしてちょっと回り道をしたけれど、たどるべき道に戻ってきたということなのだろう。
で、すごく見たくなっていたライブを見る機会を今日得たわけだ。その内容は、結論から言えば、バンドの充実ぶりを実感できるステージだった。じつにけれん味たっぷり、お決まりの濃いぃ演出で客席を大いに盛り上げるのだが、口当たりは不思議とくどくない。さわやかささえ感じるのは、メンバーたちにまったく迷いがないからだろう。清志郎が積み上げてきたソウル・ショーの伝統に独自の味わいを加えた「ウルフルズ流ソウル・エンターティメント」は確実に成熟に向かっている。
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6月18日 ウルフルズ＠渋谷公会堂
