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昨年の30周年ツアーのアンコール。" アコギなPARTY30"と題して、本人を含め3人のアコースティック編成でまわっているツアーの東京公演だ。ただし、今回は大都市はハズすというコンセプトだそうで、東京公演とは言っても荒川である。僕も東京に来て約25年、初めて三ノ輪駅に立った。会場は、三ノ輪駅から歩いて約10分。どうでもいいことだけれど、その間明治通りをずっと歩いたにもかかわらずコンビニが一件もなかった。さすが万吉親分のお膝元だ。
ライブについては、SRIES OF DREAMS TOUR から続いている「甲斐による甲斐音楽の脱構築」のさらなる深化を実感する内容だった。たとえば、あまりに有名なギターリフなしで「きんぽうげ」を演奏するとどうなるのか？という展開は、アコースティック編成だから出てきたものではないだろう。個人的には「レイニー・ドライヴ」が素晴らしいと思った。
ひとつの興味として、昨年30周年記念アルバムとしてリリースされながらツアーでは1曲しか演奏されなかった『アタタカイハート』の曲は取り上げられるのか？と注目していたのだが、これまた個人的にあのアルバムのなかでいちばん好きな曲「かけがえのないもの＃２」が１曲だけピックアップされたのもうれしかった。でも、この曲の演奏はこれからもっと良くなると思う。
17時過ぎに始まったライブが終わったのはほぼ20時。アコースティック編成になってもやっぱり3時間コースだったが、去年と違うのはMC がすごく長かったこと。この日のライブは映像収録が行われていたものの、甲斐本人によればDVD になる際にはMCは全部カットするそうだから、どうして「バス通り」をあまりセットリストにいれないのかという話はこの日、会場に来た人だけの秘密となるはずだ。
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４月10日 甲斐よしひろ＠サンパール荒川
