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ミニアルバム・リリースに向けた3ヵ月連続ライブの2回目。今回は"DOWN TO EARTH SESSION"ということで、初めてのアコースティック・ライブである。1曲目のみメンバー3人での演奏。以下は、例によって金戸覚と高野勲が加わった。
田中和将は終始、居心地が悪そうだったが、それはアコースティック・セットでのアンサンブルにいまひとつ納得がいってなかったのだろう。実際、演奏を先月のバンド・セットと比べるとやはり練度に開きがあるように感じられた。と同時に思いがおよんだのは、曲の成り立ちということである。たとえば「公園まで」という曲はすごい名曲だと僕は思っているのだけれど、しかしこの日のセットではあの歌詞の素晴らしさが印象的に響いてこない。それは、あの曲のグルーヴィーな感覚が本来のアンサンブルのようには表現されていなかったからであるように感じられた。そして、それは単なる練度の問題である以前に曲の成り立ちがこのセットに十分には馴染んでいないからのように思われたのである。5人によるセッションで練り上げることを旨とした最新作の楽曲は、このバンドならではの複雑なアンサンブルを前提として成立しているから、曲そのものの骨格で聴かせるようなこの日のセットではどうも未完成楽曲のように響いてしまう、ということではなかったか? いずれにしても、この日の感触は、今回リリースされるミニアルバムの、次の作品作りになにがしかの影響を与えるような気がする。将来、バンドのキャリアを振り返ることがあれば、けっこう重要な意味を持つステージだったのではないだろうか。
1.大人(NOBODY NOBODY)
2.ナツノヒカリ
3.ミスフライハイ
4.REASON
5.公園まで
6.ダイヤグラム
7.覚醒
1.それでも
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